Hatena Hagino Blog

読書感想文と小ネタ

「インターネットの次に来るもの 〜未来を決める12の法則〜」を読んで、未来が少し見えた話

こんばんわ。

 

8月もラストですね。今夏を振り返ってみると、特別なこともなく普通の毎日で少し物足りなかったです。まぁとにかく、来年はもっと実りのある8月にしたいとヒシヒシと感じました。(色々な意味で)

 

さて、今月読んだ本はこちらです。

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

〈インターネット〉の次に来るもの 未来を決める12の法則

 

<インターネット>の次に来るもの 〜未来を決める12の法則〜

 

どんな本かと言うと、まさにタイトルの通りです。


人工知能、 仮想現実、 拡張現実、 ロボット、ブロックチェーン、 IoT、 シンギュラリティなど、今後の起こるだろう未来についての考察です。

 

ある一つのテーマに絞っているのではなく、多角的な視点から考察されているため、納得感はかなりありました。文章は少し冗長で好き嫌いは別れると思いますが、読みながら未来が想像できるため、SFとか妄想とか好きな人はオススメできますね。


● 読むに至った背景

僕は起業欲があるため、そのネタ探しが目的でした。

 

本書の内容とは全然関係ないのですが、事業としてサービス運営していくにあたって、そのサービスが”時流に乗っているかどうか?”って超重要な要素だと個人的には思っています。(当たり前のことですが)

 

ベンチャーに入社してから色々なサービスを見てきたのですが、やはり時代に合ったニーズをいち早く掴んだサービスが勝っている印象です。

 

「未来を常に予測しながら準備 ⇒ とあるタイミングで時流に乗る ⇒ 爆発的に成長する」ケースが多いなと。もちろん偶然ではなく、このサイクルを必然的に起こしている気がします。

 

やっぱり先読みして準備している人は、強いなと。

 

特に僕みたいな才覚のない人間だと、後発で何かやり始めても追いつけないと思うので、やはり上記が鉄板ルートだと思っていますw

 

なので、「数年先の未来について常にアンテナを立てておこう!」という意味で本書を読みました!今回は12章あるうちの一番興味深かったテーマについて解説 & 感想を書きたいと思います。

 


● 一番面白かったテーマは、やはりWEBでした。

前述しましたが、この本には人工知能、 仮想現実、IoTなど、あらゆる分野のお話が載っています。しかし、僕が一番興味を持った分野はやはりWEBに関するテーマでした。(第三章:FLOWING)

 

ちなみにAI・VR・loTなどの話は、サービスのヒントという観点では技術的すぎて僕は全然イメージが湧きませんでした。優秀なエンジニアが読めば、また違う感想を持つと思うのですが・・・

 

やっぱりWEBがイメージしやすくて最高ですよね。(笑)

 

とまぁ、そのテーマ内で僕が一番衝撃を受けた箇所は、「デジタルコンテンツの付加価値」に関する箇所でした。以下、本書内を引用します。

 

"現在、価値の軸は再び反転している。無料コピーの奔流が、既存の秩序を驚かせているのだ。


膨大な無料のデジタル複製物で溢れかえるこの飽和状態のデジタル宇宙では、コピーはあまりにあふれていて、あまりに安い。実際はタダ同然。なので、本当に価値があるのはコピーできないものだけとなった。
(略)
コピーが超潤沢にあるとき、それは無価値になる。その代わりコピーできないモノは、希少化して価値をもつ

 

コピーできない価値って、いわゆる付加価値のことです。

 

つまり「付加価値>>>コンテンツ本体の価値」になると筆者は述べています。ビジネス観点で見ると、今もインターネット上にはコピー品で溢れかえっていますが「コピー対策をしながらコンテンツ本体を売るビジネス」よりも「コピーされるのは仕方ないと割り切って、付加価値を売るビジネス」のほうが儲かる時代になるとも捉えることができます。

 

さて、「付加価値って具体的に何よ?」と気になるかと思いますので、実際に本書で紹介されていた9つの代表的な付加価値について紹介します。

 

● 代表的な9つの付加価値

すごく端的にまとめられた記事があるため引用しますw

興味ある方だけお読みくださいませ。 

1.信用

信用は時間を掛けて得るものであり、コピーできない。信用のある情報と信用のない情報であれば前者の方が価値があると考えることは自然である。

 

2.即時性

コピーされフリーとなるには時間がかかる場合がある。たとえば映画上映初日にその映画のDVDが発売されることはないだろうし動画サイトにあがることもないだろう。(後者はゼロとは言わないが。。。)しかし、その映画を公開初日に見るために映画チケットを払うことは自然だ。いずれ、無料で観れることになったとしても。

 

3.パーソナライズ

その情報を使用・消費するようにカスタマイズされたものであればそこに価値を見出すことは容易だ。ミステリー小説が好きな人にはミステリー小説のオススメリストを、政治学が好きな人には政治関連の本をオススメリストを提供する。好みや興味は人それぞれことなり、ひとりひとりに見合ったものを提供することは価値となる。

 

4.解釈

情報自体は無料だが、その情報をどう扱うかに対して価値を付けることはできる。筆者は医療の分野でこの傾向が顕著に見えてくるだろうと述べる。たとえば、DNA検査はいずれ無料で実施されるようになる。しかし、その検査でわかったことの意味・どう行動すればよいかという解釈はお金をもらうに値する価値となる。

 

5.信頼性

品質の信頼性や発行の信頼性をイメージするとよい。誰がどのような目的で作成したかわからない情報よりも情報の発行元が明確となっている情報のほうが信頼がおけ、そこに価値を支払うことは可能だ。

 

6.アクセス可能性

所有するのではなく、いつでもアクセス可能であることはいまや価値の一つとなる。無料でダウンロードできる音楽だったとしてもそれが自分のデバイスの保存容量を食うものであったり他のデバイスとの同期が不可能であった場合、クラウド上で保管できどのデバイスでも自由にアクセスできるのであればお金を支払う場合もあるだろう。

 

7.実体化

インターネット上にあるものは全てコピー可能であり、それは実体を持たないことが可能にしている。それが、実体を持った途端コピーが困難になりたちまち価値を持つようになる。たとえば、好きなアーティストの曲やライブを視聴することはインターネット上で可能だが、そのライブに実際に行き参加するということになるとお金を支払うこととなる。なぜなら、実際のライブ経験はコピー不可能だからである。

 

8.支援者

熱心なファンの中には好きなものの対象にお金を払いたいと考えている人が少なからずいる。支援者の力には価値が発生する。

 

9.発見可能性

どれだけ有用な情報であったとしても見つけられず見てもらえなければ無価値と同じものとなる。情報が集合し、利用者がその集合体にアクセスすることで単体では見つけられなかった情報にアクセスすることができるようになった場合、その発見可能性に対してお金を支払うことになる。

 

21世紀にあなたの仕事はもう存在しない④『インターネットの次に来るもの-未来を決める12の法則-』【読書屋まとめ!】 - 読書屋!BookBankどっとこむ


こんな感じです。まさにその通りの時代になってきているなと。
最近のできごとを振り返っても、

  • VALUやSHOWROOMなどの個人間の投資事業が台頭してきたり、
  • キングコングの西野が、絵本を無料配布したり、
  • 基本料金無料のサービスなどなど、

これらの付加価値を上手く利用している事例がポンポン思い浮かびます。

 

この流れは今後さらに加速していくのではないでしょうか。そして、AI・VRなどのIT革命より先に、既存コンテンツの売り方がガラっと変わる"価値"革命的な変化がある気がします。この変化を見越した事業プラン作りと言うのも、良いかもしれませんね。


● 最後に

僕の会社のサービスはストックフォト事業なのですが、現在ストックフォト業界では"定額制ブーム"の波がきています。※定額制とは、簡単に言うと使い放題プランのことです。

 

この定額制トレンドに関しても、まさに今回の話とかなり親和性が高いなと。

 

つまり、定額制プランの価値とは・・・
結局のところ、”数百枚の写真自体の価値”ではなく、”好きなときに信頼できる写真を自由に使える価値"を売っているのですよね。

 

もちろん、何も考えずに定額プランを作っても売れるとは思いますが、この視点を持っているか or 持っていないかで、サービス設計やマーケティングの方向性は変わってきますよね。そして、売り方が変われば長期的に利益に響いてくるのかなと思っています。

 

WEBサービス系の会社で働いている & 将来起業したい僕にとっては、この本は総じておもしろかったです〜!

 

終わり