身分不相応ながら「経営者になるためのノート」を読んで感じたこと。
こんばんわ。hagipeyです。
ついに12月も残り2日ということで、ブログを更新します。
ところで、2017年もついに終わりですね。皆さんにとってこの1年は、いかがでしたでしょうか?
個人的には、不完全燃焼の部分は多々ありましたが、何だかんだ様々な価値観が変わった実りある1年だったと思います。そして、年初に決めた「毎月ブログを1本投稿する!」という目標も、今回で無事に達成しました!
そのおかげもあって、ライティング能力は結構付いたかなと。2017年1月のブログの執筆時を思い返すと、質&スピードが3段階くらいレベルアップしていると感じました。(今もクソですが、最初は4-5時間かけても稚拙な文章しか書けなかったです・・・)
さて、今月読んだ本はこちらです。
「経営者になるためのノート」です。
結論から言うと、名著でした。
読んでいる最中は、てっきり20年くらい前から受け継がれてきた歴史のある一冊と思っていたのですが、まさかの出版日は”2015年8月”でしたw
一言でいうと、”経営者のあるべき姿勢”を書いた本です。
この本で書かれている『経営者』は、いわば社長だけではありません。リーダーや店長はもちろん、究極的には”組織で働く平社員”にも通用するマインドセットを、柳井さんの経験を基に言語化されています。
発売以前は、UNIQLOの店長以上に配布されていた”門外不出の本”だったらしいですね。
たしかに、この本を読めば、地方の店員であっても、UNIQLOの社員として働く意義を見出したり、モチベーション高く保てそうな気がしました。とにかくUNIQLOの経営において、本書の影響力は半端なさそうだなと感じた1冊でした。
僕も共感することが多かったです。
● 共感できたこと
さて、新卒のペーペー社員の僕ですが、この本を読んで共感できたことを話します。
細かい話をするとキリがないため、あらゆる前提を省いた上でザックリの述べますが・・・
予てより、僕が考えていた「リーダー(経営者)に求められる人間性」と「本書の内容」が、かなりマッチしていました。
リーダーの資質のない僕が言うのは恐縮すぎますが、「お!柳井さんの考えているリーダーシップ像は、僕の考えと似ているな」と・・・(笑)
なんというか自分の感性が認められた気がして、少し嬉しかったです。
● 僕の考える”さいきょうのリーダー”とは・・・?
僕が考えている「リーダーに求められる人間性」とは・・・
「知性」「理性」「感性」を、(どれも欠けることなく)バランス良く備えていて、かつ、目的のためであれば、非情になれる演技(選択)ができる人。← 演技というところが重要。
ちなみに、ここでの「知性」「理性」「感性」は・・・
知性 ⇒ 知識、思考力・・・etc
理性 ⇒ 自己認知力、自己管理力・・・etc
感性 ⇒ 対人感受性、心の広さ、商売センス・・・etc
など。
大切なのは、バランスです。どれか突出していたら、エース社員にはなれる可能性はありますが、有能なリーダーはバランス良く高まっていることが大事だと考えています。
そして「経営者になるためのノート」の内容は、ほぼ全て当てはまったなと。
具体的に言うと、第三章の「チームを作る力 ~経営者は本物のリーダーであれ~」のところです。「本物のリーダーとは何か」を語った章でした。
本当に納得感しかありませんでしたw
その一方で、自分は本物のリーダーになれるかと問われても、「・・・」という感じですがw(´・ω・`)
● 読んだ感想
この本は、読む人によっては「理想論にすぎない」との意見もあるかと思います。(まぁ、理想的な姿勢を示した内容なので、当然といえば当然です。)
僕も、今の会社で働く前に読んでいたら、「非現実的だなー」という感想だけで終わっていたかもしれません。
ただ実は、「本書の行動指針を体現している経営者(リーダー)」に出会ったことがあるので、一言に「夢物語だ」とは言えないんですよね・・・(外部のコンサルでしたが・・・)
そのため、読んでいるときは、そのリーダーの振る舞いが何度もフラッシュバックされました!!(ちなみに「イシューから始めよ」を読んだときもフラッシュバックされましたw)
彼の下で働いたのは、入社1ヶ月目だったので、当時はスゴさをあまり理解できていませんでしたが、今思うと本当にプロフェッショナルだったなと思います。(元大手企業の営業部長とは聞いていましたが・・・)
来年は・・・
まぁ、良くも悪くも(そのリーダーのおかげで、)理想ではなく、実現可能性を感じることができたので、もう少し深く読み返したいと思います。
この本の特徴は、外枠がメモ欄になっていて、実際に書き込めるんですよね!
柳井さんの具体的な話を、抽象化して自分なりに腹落ちさせて、現場での具体的なアクションにつなげるためのメモです!
インプットだけに留まらせない!画期的な試みです!!
来年の目標の1つとして、このメモ欄をぐちゃぐちゃにするまで書き込みたいと思います!
実際になれるかどうか分からなくても、面白そうなのでチャレンジしてみます!
以上です!
皆さん、良いお年を!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
"「YouTube動画SEO」で客を呼び込む"を読んで、ひと儲けした話【YouTube SEO】
こんばんわ、hagipeyです。
そろそろ11月も終わりですね。いよいよ2017年もあと1ヶ月。11月は寒くなったこともあり、ダルくてプライベートの作業をサボりがちでした。反省点が多かった気がします。
ラストの12月は、とにかくやることやって有終の美を飾りたいです。
さて、今日紹介する本はこちらです。
別にYouTuberになろうと思っているわけではございません。YouTubeの検索アルゴリズムに興味があるのです!
まずは購入経緯から話しましょうか。
- 購入経緯
一言で説明すると以下2点を知りたかったからです。
YouTubeと言えばご存知の通り、Googleが運営する世界最大の動画プラットフォームです。
YouTube(広告収益)で稼げることが世間に知られてから、YouTuberや動画コンテンツが膨大に増え始め、それに比例するように視聴者数もドンドン増えています。
どんなWEBサービスにも言えるのですが、コンテンツの数が増えると検索機能が重要になってきます!お客さんに最適なコンテンツを届けるために検索機能を試行錯誤して改善しますよね。
これはGoogleのWEB検索も同じです。無数にあるWEBページを様々な評価軸で点数を付けて並べているのです。(スコアリング)
そのため、当たり前ですが「YouTubeであってもGoogle検索のような”厳密なスコアリング”の必要性が出てくる ≒ つまり独自のSEO理論がある」と僕は考えています。(しかもGoogleの小会社ですからね。)
いわゆる「YouTubeSEOを制したものがYouTubeを制す」という時代が近いのではないかと感じています。
そこで、SEO担当者として「現在のYouTubeはどうやってスコア化しているのか?」「Googleの検索SEOとどこまで親和性が高いのか?」を知りたくて、本書を読むことにしました。
ちなみに"YouTube動画SEO”という言葉自体はまだまだ一般的ではありません。YouTube × SEOの書籍も現在ではこの本くらいしかありませんでした。
- 読んだ感想
さて、当初の目的は果たせたというと、正直「微妙」です。
そもそものターゲットがYouTube初心者なこともあり、テクニカルな話はなく基本的なSEOのお話が多いです。仕事でもSEOを扱っている僕にとっては退屈な内容でした。
ただ、YouTube初心者にとってはかなりお勧めできますね。
本書は「ニーズ調査 ⇒ 企画 ⇒ 動画制作」の3章で主に構成されています。その中でニーズ調査の項目は、Googleの検索アルゴリズム特徴を上手く絡めがら説明しているため、初心者であっても「集客の戦略」や「動画の目的」の重要性が理解できると思います。
とはいえ、僕自身もYouTube観点のSEOについては知らないことが多く、色々と学びがありました。
「顧客にリーチする動画は何か?」
そのヒントがたくさん書かれていましたね。
僕も何かを掴めた気がしました。
そう、何かを掴めたのです!!!!!!
- 実際に動画をアップしてみた。
インプットしたらアウトプット!と言うことで、とある休日に実際に動画を6本作ってみました!!!!(※動画の内容は絶対に教えません)
実際に作った過程を簡単に紹介します。
① ニーズ調査 & 企画
ノウハウを最大限に活かしてニーズ調査 & 企画しました。
ベースは「会社で学んでいるSEOのノウハウ」×「 動画コンテンツの特徴」×「本書の内容」です。
最後に、隠し味として「独自の仮設」を少し加えて企画を完成させます!(会社と違って好きなようにできるの最高です!!!)
② 動画制作
無駄に器用なので小難しいAdobeを使って挑戦!
・Adobe PhotoShop
・Adobe Premiere
・Adobe After Effect
上記3ソフトを駆使しました。
また、1本1本丁寧に作る余裕はないため、効率化を意識しました。全6本の動画ですが、構成(フレームワーク)を全て同じもの使って、中身を変えてサクサク6つ作成しました。
といっても1本制作に3.5時間くらい掛かりましたねー。
あ、もちろん僕は出演していませんよ。いわゆる、まとめ動画的なやつです。(グレーなやつですね)
3) アップロード & 収益化の設定する。
完成した動画をアップロードして収益化の設定をします。実は意外と面倒臭いんですよね。
タグ付けだったり、Adsenseの登録だったり、YouTubeの管理画面の見方だったり、マイページの設定だったり・・・
変にこだわって意外と時間が掛かってしまいました。もろもろ調整したら最後にアップロードして完了です〜!
ザックリと以上の工程でした。
率直な感想は、動画制作なかなか辛いと思いました。調査やら動画素材を集めたりとか、最後のほう挫けそうになりましたが根性で完成させました。
やっぱりクソ動画でも企画通りできると嬉しかったですね!!!!
さて、仮説通りに集客できるのでしょうか・・・?
いよいよ検証です!
- YouTube SEO ~検証結果~
結論から言うと、想像以上にハマりました!!!!
こちらは過去28日間のデータになります。
こちら28日間のデータですが・・・
- 総再生時間が1,000,000(分)超え!
- 再生回数は一本あたり月に約5~10万回!(ちなみに期間指定なしだと、全動画10-30万あたり再生されています。※11/30現在)
- 収益は28日間で200ドル以上!
ほんとYouTubeは色々とすごいっすね。(笑)
200ドル稼げたのも嬉しいですが、あんな手抜き動画が1,000,000(分)されたことに驚きを隠せませんでした!
「1,000,000分 ≒ 2年」ですからね!なんとも言えない征服感に満ち溢れました(笑)。一方で大勢の時間を奪ってしまった罪悪感も少しあります笑
そして、何よりも「(集客に関する)僕の仮説が合っていた!」というのは最高に気分が良いですよね〜(嬉)
- 考察
「結局、どんな動画を作れば良いの?」と思うかもしれませんが、それをブログに書くことは難しいです。
当たり前ですが、検索キーワードに対するニーズは様々なので最適解も状況によりけりです。そのため一概に語ることはできません。
ただ1つ言えることは「Youtube / Youtuberはすげー」ってことです。
- 一度作れば、収益が半永久的に発生する。※ 著作権OKな動画に限りますが・・・
- 自撮り系のYoutuberは制作コストがかからないため、人気でたら費用対効果がやばそう。
- SEO的な体系化された勝ち筋が必ず存在する。
僕は今回”まとめ系”の動画を作ったので、本当に時間が掛かりました。運良く全部当たりましたが、仮に数十回しか再生されなかった場合は労力の無駄でしかありません。
一方で、ファンを抱えている人気Youtuberに関しては、簡単な自撮りでも再生数をゴリゴリに稼ぐことはできるんですよねー。ハッキリ言って恐ろしいです。本当に億万長者になれてしまうポテンシャルを感じました。
Googleの還元率に左右されるとは言えども、動画を出せば出すほど積み上げ方式で増収します。いわゆる収益逓増型のビジネスです。ある程度スケールすれば寝ていても数百万稼げてしまうのは羨ましい限りです。
自分は出演するのは嫌なんで、誰かをプロデュースしたいと思いました。(手数料は収益の20%からで。笑)
終わり
「マンガでわかるプロジェクトマネジメント」を読んで新卒PMが感じた2つのこと。
こんばんわ。hagipeyです。
いよいよ10月も終わりです。今年の10月は2回の台風&雨の日が多く、天候に恵まれなかったですね。
近所の金木犀も一瞬にして木から落ちてしまい、地味に癒やしであった、通勤時の良い香りも終わってしまいました・・・
さて、今月紹介する本はこちら。
「マンガでわかるプロジェクトマネジメント」です。

- 作者: 広兼修,トレンド・プロ,さぬきやん
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 13人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (9件) を見る
● 背景
ひょんな事から新卒なのにPM的な役割になってしまい、「俺って一体何をすれば良いの・・・?」という状態に陥ったためです。
具体的には、「自分が思っている役割」「上長が期待している役割」「プロジェクトメンバーが期待している役割」の認識がズレている気がして、そもそもPMって何なのかをキャッチアップする必要がありました。
そこで、PM経験が豊富な先輩に紹介してもらった本がこちらでした。
今回はこの本を読んだ上で、PMとして個人的に大事にしたいと感じた2点を抜粋します。
(1) キックオフ前の準備がかなり大事!
まず、読んで思ったことはPMはプロジェクト前の準備がとにかく大事だなと思いました。
本書でもページの大半が「実装要件の洗い出し」や「 アクティビティ定義」などプロジェクト前の準備の話でした。たしか、ページの50%-60%くらいで、ようやくキックオフMTGが始まったと思います。
つまり、プロジェクトがスムーズに進行するかどうかは、事前準備の段階で50%くらい決まっていてるとも言える気がします笑
事前準備とはザックリ言うと以下の2点です。
- 成果物の仕様(実装要件)に見落としがないか?
- 必要な作業に見落としがないか?
本書で色々なフレームワークを紹介していました。しかし、これは上記2点を抜け漏れなく考えるためのツールにすぎません。
フレームワークを使わなくても抜け漏れなく実装要件を把握し、的確な指示を出せる状態になればOKと言えるでしょう。
当然ですが、PMが洗い出した実装要件をベースに開発リソースなどが見積もられます。プロジェクト開始後に、追加作業が発生したり or 作り直しになったらプロジェクトメンバーはかなり萎えますよね。
進行していく過程で発見した想定外の問題は別として、PMのうっかりで追加作業が発生したらマジで最悪でしょう。本書を読んで、「ヤバイ!」と思って仕様を2回、3回と見直したのですが抜け漏れがやっぱりありました・・・(あぶないあぶない)
どんなにタスクが忙しくても見直しはしておきましょう!(自戒)
(2) 仕様に関する理論武装をキチンとしとく。
そして、もう1つ大事なことが「仕様に関しての理論武装」です。
仕様に対する質問されたときに、納得のいく受け答えができないとメンバーは不安になります。そのため、自分の決めた仕様に関しては、しっかり答えられる準備をしておくのがベストです。
PMの意思決定が不安定だったり、納得感が持てないとメンバーの士気は下がります。本書内でも「プロジェクトマネージャーは自信を持って堂々とすること!」と書いてありましたね。それと本質的には同じです。
僕のような陰キャラだと自信満々に振る舞うのは中々ハードルが高いものです。根本的にリーダーに不向きな性格ではありますが、それでもPMをやらなければいけません。
そのため、せめて仕様だけでもしっかり考え抜いて、メンバーが安心して作業に集中できるようにしなければ!と思いました。実績もない初心者が、人間性の部分以外で安心感/信頼感を出すには、これしかないと思います。
ということで、仕様など諸々判断に納得感を持たせるために、僕は以下の3点を意識しました・・・
- マーケでGA使えるようになったので数字を提示する。 ← やっぱり下がってる数値等を見せればプロジェクトの必要性がリアルに伝わる。
- プロジェクト憲章を緻密に作りこむ。←言葉では伝えきれない情報も、ドキュメントを見れば理解できる状態にする。
- プロジェクトメンバー以外の第三者チェック(偉い人の意見)を必ずいれる。
当たり前のことばかりですが。(笑)
しっかり考えている姿勢が伝わればひとまずOKでしょう・・・
そして、もう1つ。
ある程度大きなリリースの場合は、ビジネス的な観点で「優先度」を決めておくことも大事です。
エンジニアさんは、大きな作業を機能やページ単位に分けて開発するため、「機能の優先度」「リリースの順序」について十中八九質問してきます。
そのため、優先度を聞かれたら、ズバッと答えられると良いですね。仮にリリース順序で大きな差はなくても、理想な状態を考えているかどうかが大事なのです。
感想
読んだ感想としては、「あ、オレが認識している役割と違った・・・」という感じでした。そして、PMの役割や理想像がザックリと腹落ちできたのは大きかったです。(そこらへん誰も教えてくれないので・・・)
とにかくPM初心者の人は、2-3時間で読めるのでオススメかもです!
それではまた11月にお会いしましょう〜ノシ
リーダーじゃないけど「リーダーが忘れてはならない3つの人間心理」を読んで感じたこと。
こんにちは。9月もラスト1日ですね。肌寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
僕はと言いますと、慣れない仕事が多く日中はいつもバタバタしていましたが、ようやく仕事以外の少ない時間を有意義に使えるようになってきたなと。
前までは仕事でイライラしたり、忙しい状況だと、プライベートでもソワソワが続いたのですが、頭や心の切り替えができるようになった気がします。
9月もラスト1日。今回読んだ本はこちらです。

リーダーが忘れてはならない3つの人間心理 (Forest2545Shinsyo 10) (フォレスト2545新書)
- 作者: 小阪裕司
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2010/03/10
- メディア: 新書
- 購入: 6人 クリック: 28回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
「リーダーが忘れてはならない3つの人間心理」です。
9月は忙しかったため本当は読書なんてしたくなかったのですが、なんだかんだ継続した習慣を途切らせたくなかったので、会社の本棚から薄い本を拝借して読みました。(笑)
リーダーではないですが、
- 教育心理学的な話は好きなので面白かった。
- (社長がつけたと思われる)折り目があったので興味深かった。
内容に関しても、理論よりもエピソードが多く、良い意味でライト。そして、1-2時間ほどで読み終わるのでオススメです。
以下、本書で紹介していた"3つの心理"に沿って、備忘録的に面白かった箇所をピックアップします。
第1原則:「快」と結びつける
「快」とはワクワクです。
そもそも人は「ワクワクすること」しか主体的にやろうとしない。また、ワクワクな状態は脳が活性化して仕事のパフォーマンスが上がるそうです。
だから、従業員には「ワクワク」させなきゃいけないよ〜ってことが書かれています。
脳には二つの経路が備わっているとされています。一つは「情動経路」、もう一つは理性的な「認知経路」。そのうち「情動経路」は、瞬時に自分に起こっている出来事を、自分にとって「快」か「不快」かと、かぎ分ける。
「情動経路」での判断が「価値の一次判断系」。「認知経路」での判断が「価値の二次判断系」と言われてるそうです。
一緒に仕事するメンバーが「生理的に無理」状態になってしまうと、価値の一次判断で「不快」判定が無意識的に行われて、パフォーマンスが落ちてしまうらしいです。
僕は恵まれている方ですが、すごく分かります。
第2原則:「意味」を与える。
メンバーに「意味」を与えることが大事だよって章でした。
意味とは、主に以下の2つです。
- 会社における自分の存在意義
- 会社における自分の業務の意味。
・・・共感できます。
僕も入社当時、何もできなかったとき、つまり「会社にとって意味のない人間」だと強く自覚していたときは、結構辛かったです。
この章ではアウシュビッツ強制収容所のエピソードが印象的でした。
地獄のような環境、そして「明日は自分たちがガス室行きか」と怯える毎日。そんな環境下で、どういう人が生きながらえたか。
体格のいい人か?違う。健康な人か?違う。
それは「生きる意味」を失わなかった人だ。
絶望的な環境下でも「生きる意味」を失わなかった人だけが、狂わずに最後まで耐えられたみたいです。
示唆に富んでますよね・・・。( 笑)
「働く意味」はよく考えることはありますが、さらに上のレイヤーの「生きる意味」については全然考えたことなかったなって気付かされましたw
ブレずに起業している人は、これらの意味についてしっかり腹落ちしてそうだなーと思いました。
第3原則:「演じさせる」
第3原則として「演じさせる」ことについて語られていました。
簡単に言うと、どんな人だって「社長」になった途端「社長」ぽくなるってこと。
人は新しい役割を演させることで、演じた通りの人間になる根源的な性質がある。演じる過程で自分自身の秘めた能力に目覚め、成長するらしいです。
かの有名なスタンフォード監獄実験などもそうですよね。
まあ要するに、素質のある人にはどんどんチャレンジさせた方が良いってことです。当人は「僕がリーダーなんか無理です!」て言っても、結局は期待通りの役割を果たすことが多いってことが書かれていました。(もちろん納得させて主体的に演じてもらう必要はありますが・・・)
これも周りの先輩方などを見ていると、その通りだなって思いました。(小並感)
最後に・・・
冒頭でも触れましたが、各ページに折り目が付いていて興味深かったです(笑)
おそらく社長がつけたのではないかと思います。
おかげさまで、今まで見てきた社長の振る舞いや判断にも「あてはまるなー」て箇所が多かったので、すごく身近に内容を感じることができました。
さてさて、明日から10月ですね。
さらに頑張っていきましょう〜!
「インターネットの次に来るもの 〜未来を決める12の法則〜」を読んで、未来が少し見えた話
こんばんわ。
8月もラストですね。今夏を振り返ってみると、特別なこともなく普通の毎日で少し物足りなかったです。まぁとにかく、来年はもっと実りのある8月にしたいとヒシヒシと感じました。(色々な意味で)
さて、今月読んだ本はこちらです。
<インターネット>の次に来るもの 〜未来を決める12の法則〜
どんな本かと言うと、まさにタイトルの通りです。
人工知能、 仮想現実、 拡張現実、 ロボット、ブロックチェーン、 IoT、 シンギュラリティなど、今後の起こるだろう未来についての考察です。
ある一つのテーマに絞っているのではなく、多角的な視点から考察されているため、納得感はかなりありました。文章は少し冗長で好き嫌いは別れると思いますが、読みながら未来が想像できるため、SFとか妄想とか好きな人はオススメできますね。
● 読むに至った背景
僕は起業欲があるため、そのネタ探しが目的でした。
本書の内容とは全然関係ないのですが、事業としてサービス運営していくにあたって、そのサービスが”時流に乗っているかどうか?”って超重要な要素だと個人的には思っています。(当たり前のことですが)
ベンチャーに入社してから色々なサービスを見てきたのですが、やはり時代に合ったニーズをいち早く掴んだサービスが勝っている印象です。
「未来を常に予測しながら準備 ⇒ とあるタイミングで時流に乗る ⇒ 爆発的に成長する」ケースが多いなと。もちろん偶然ではなく、このサイクルを必然的に起こしている気がします。
やっぱり先読みして準備している人は、強いなと。
特に僕みたいな才覚のない人間だと、後発で何かやり始めても追いつけないと思うので、やはり上記が鉄板ルートだと思っていますw
なので、「数年先の未来について常にアンテナを立てておこう!」という意味で本書を読みました!今回は12章あるうちの一番興味深かったテーマについて解説 & 感想を書きたいと思います。
● 一番面白かったテーマは、やはりWEBでした。
前述しましたが、この本には人工知能、 仮想現実、IoTなど、あらゆる分野のお話が載っています。しかし、僕が一番興味を持った分野はやはりWEBに関するテーマでした。(第三章:FLOWING)
ちなみにAI・VR・loTなどの話は、サービスのヒントという観点では技術的すぎて僕は全然イメージが湧きませんでした。優秀なエンジニアが読めば、また違う感想を持つと思うのですが・・・
やっぱりWEBがイメージしやすくて最高ですよね。(笑)
とまぁ、そのテーマ内で僕が一番衝撃を受けた箇所は、「デジタルコンテンツの付加価値」に関する箇所でした。以下、本書内を引用します。
"現在、価値の軸は再び反転している。無料コピーの奔流が、既存の秩序を驚かせているのだ。
膨大な無料のデジタル複製物で溢れかえるこの飽和状態のデジタル宇宙では、コピーはあまりにあふれていて、あまりに安い。実際はタダ同然。なので、本当に価値があるのはコピーできないものだけとなった。
(略)
コピーが超潤沢にあるとき、それは無価値になる。その代わりコピーできないモノは、希少化して価値をもつ”
コピーできない価値って、いわゆる付加価値のことです。
つまり「付加価値>>>コンテンツ本体の価値」になると筆者は述べています。ビジネス観点で見ると、今もインターネット上にはコピー品で溢れかえっていますが「コピー対策をしながらコンテンツ本体を売るビジネス」よりも「コピーされるのは仕方ないと割り切って、付加価値を売るビジネス」のほうが儲かる時代になるとも捉えることができます。
さて、「付加価値って具体的に何よ?」と気になるかと思いますので、実際に本書で紹介されていた9つの代表的な付加価値について紹介します。
● 代表的な9つの付加価値
すごく端的にまとめられた記事があるため引用しますw
興味ある方だけお読みくださいませ。
1.信用
信用は時間を掛けて得るものであり、コピーできない。信用のある情報と信用のない情報であれば前者の方が価値があると考えることは自然である。
2.即時性
コピーされフリーとなるには時間がかかる場合がある。たとえば映画上映初日にその映画のDVDが発売されることはないだろうし動画サイトにあがることもないだろう。(後者はゼロとは言わないが。。。)しかし、その映画を公開初日に見るために映画チケットを払うことは自然だ。いずれ、無料で観れることになったとしても。
3.パーソナライズ
その情報を使用・消費するようにカスタマイズされたものであればそこに価値を見出すことは容易だ。ミステリー小説が好きな人にはミステリー小説のオススメリストを、政治学が好きな人には政治関連の本をオススメリストを提供する。好みや興味は人それぞれことなり、ひとりひとりに見合ったものを提供することは価値となる。
4.解釈
情報自体は無料だが、その情報をどう扱うかに対して価値を付けることはできる。筆者は医療の分野でこの傾向が顕著に見えてくるだろうと述べる。たとえば、DNA検査はいずれ無料で実施されるようになる。しかし、その検査でわかったことの意味・どう行動すればよいかという解釈はお金をもらうに値する価値となる。
5.信頼性
品質の信頼性や発行の信頼性をイメージするとよい。誰がどのような目的で作成したかわからない情報よりも情報の発行元が明確となっている情報のほうが信頼がおけ、そこに価値を支払うことは可能だ。
6.アクセス可能性
所有するのではなく、いつでもアクセス可能であることはいまや価値の一つとなる。無料でダウンロードできる音楽だったとしてもそれが自分のデバイスの保存容量を食うものであったり他のデバイスとの同期が不可能であった場合、クラウド上で保管できどのデバイスでも自由にアクセスできるのであればお金を支払う場合もあるだろう。
7.実体化
インターネット上にあるものは全てコピー可能であり、それは実体を持たないことが可能にしている。それが、実体を持った途端コピーが困難になりたちまち価値を持つようになる。たとえば、好きなアーティストの曲やライブを視聴することはインターネット上で可能だが、そのライブに実際に行き参加するということになるとお金を支払うこととなる。なぜなら、実際のライブ経験はコピー不可能だからである。
8.支援者
熱心なファンの中には好きなものの対象にお金を払いたいと考えている人が少なからずいる。支援者の力には価値が発生する。
9.発見可能性
どれだけ有用な情報であったとしても見つけられず見てもらえなければ無価値と同じものとなる。情報が集合し、利用者がその集合体にアクセスすることで単体では見つけられなかった情報にアクセスすることができるようになった場合、その発見可能性に対してお金を支払うことになる。
21世紀にあなたの仕事はもう存在しない④『インターネットの次に来るもの-未来を決める12の法則-』【読書屋まとめ!】 - 読書屋!BookBankどっとこむ
こんな感じです。まさにその通りの時代になってきているなと。
最近のできごとを振り返っても、
これらの付加価値を上手く利用している事例がポンポン思い浮かびます。
この流れは今後さらに加速していくのではないでしょうか。そして、AI・VRなどのIT革命より先に、既存コンテンツの売り方がガラっと変わる"価値"革命的な変化がある気がします。この変化を見越した事業プラン作りと言うのも、良いかもしれませんね。
● 最後に
僕の会社のサービスはストックフォト事業なのですが、現在ストックフォト業界では"定額制ブーム"の波がきています。※定額制とは、簡単に言うと使い放題プランのことです。
この定額制トレンドに関しても、まさに今回の話とかなり親和性が高いなと。
つまり、定額制プランの価値とは・・・
結局のところ、”数百枚の写真自体の価値”ではなく、”好きなときに信頼できる写真を自由に使える価値"を売っているのですよね。
もちろん、何も考えずに定額プランを作っても売れるとは思いますが、この視点を持っているか or 持っていないかで、サービス設計やマーケティングの方向性は変わってきますよね。そして、売り方が変われば長期的に利益に響いてくるのかなと思っています。
WEBサービス系の会社で働いている & 将来起業したい僕にとっては、この本は総じておもしろかったです〜!
終わり
ダークサイド・スキルを読んで、闇落ちしようと思った話。
ダークサイド・スキルです!
-
新作だったから
-
タイトルが格好良かったから
● そもそもダークサイド・スキルって何?
● 具体的なダークサイド・スキル
-
思うように上司を操れ
-
KYなヤツを優先しろ
-
「使えるやつ」を手懐けろ!
-
堂々と嫌われろ
-
煩悩に溺れず、欲に溺れろ
-
踏み絵から逃げるな
-
部下に使われて、使いこなせ
● こんな人にオススメかも!
● やはり「やり切る」ことは超重要!
● ということで・・・
「4月になれば彼女は」を読んで、川村元気さんのファンになった話
この本を読むきっかけ
川村元気とは
衝撃を受けたインタビュー記事
- 小説に対する考え
- 恋愛や幸福に対する考え
- 作品を作る上で大事にしていること
自己愛について
「まずはみんな、自己愛が強すぎること。そもそも自己愛が強い人が多いし、それを助長するSNSがある。誰かに好きになってもらいたくてやっているSNSなのに、リアルなライクに繋がらない虚無感がありますよね。Facebookの友達が一体何人、自分のお葬式に来てくれるか? という話。小説に出てくる主人公・藤代の婚約者、弥生が『一人でいるときの孤独は耐えられるけど、二人でいるときの孤独は耐えられない』と言う場面があるのですが、まさにそれです。それぞれが自分を好き過ぎるゆえに、みんなでいるのに孤独を感じる。そうすると、自分以外の誰かを愛するところまで余裕が持てない」
最期に・・・
- 「機械的 ⇔ 動物的」
-
「一瞬 ⇔ 永遠」
-
「自己愛 ⇔ 他者愛」